大人の恋

yoimiya

「気分は下剋上 叡知な宵宮」15

「このたこ焼き、半分こにしませんか?」 さっきの串カツと、それから無料で添えられたキャベツも思いっきり食べた。最愛の人に「大阪人でもないのに、食べ放題とか無料という言葉に弱いのだな」と切れ長の目に月光のような笑みを...
「気分は下剋上 巻き込まれ騒動」【完】

「気分は下剋上 巻き込まれ騒動」98

 マンションにはすぐ着いた。何しろ大学病院は徒歩圏内なので、森技官の足の怪我がなければそもそも車を出す意味もなかった。「気分転換にドライブでもしますか?」 祐樹としては、このまま部屋に帰りたいのが本音だったが、助手席の最愛...
yoimiya

「気分は下剋上 叡知な宵宮」14

 この全国的にも有名なお祭りは老若男女でごった返しているが、さすがにいい年をした男性二人というのは人目につく。 ちなみに長岡先生から譲り受けた、祭りを全て見渡せて花火を楽しめる扇型の部屋は一般客ではなくてホテルがV...
yoimiya

「気分は下剋上 叡知な宵宮」13

「それは本当に良かったですね。私はこのラスボス、自分が攻撃されたときに、加害者である主人公たちのリーダーの『妻と娘は承知の上だったのか?』と考える点が妙に現実的で、むしろ小物感がにじみ出ていた気がします。あんなのが実際に居...
yoimiya

「気分は下剋上 叡知な宵宮」10

「うん!美味しい!衣がサクサクとしている。それに、天ぷらと違って厚みがあるのだな……。具体的にどうやって作るのだろう?ソースも濃厚で甘味が強いな……」 切れ長の目に無垢な煌めきを宿し、綻んだ唇は静かな感想を紡ぐ。祐樹も、サ...
yoimiya

「気分は下剋上 叡知な宵宮」9

「祐樹、祐樹の言った通り、串カツ屋さんがある!」 最愛の人の咲き初めた花のような無垢な笑みと弾んだ声が、川沿いのお祭り会場に漂っていた湿度すら吹き飛ばすようで、祐樹は思わず息を深く吸い込んだ。彼は紺よりも少しだけ夜空に近い...
「気分は下剋上」叡知な宵宮【完】

「気分は下剋上 叡知な宵宮」8

【ご注意ください】 この回には「鬼滅の刃 無限城編」に関する内容が含まれています。 ネタバレ回避に配慮しておりますが、わずかでも情報を入れたくない方はスルーをおすすめします。 「ただ、鬼の始祖がある程度のリスク...
「気分は下剋上」叡知な宵宮【完】

「気分は下剋上 叡知な宵宮」4

 仏壇仏具だと、祐樹の実家にあるお仏壇に灯す細いロウソクしか売っていないような気がする。あんな小さいロウソクだと彼の紅色に染まった艶やかな肌は少ししか拝めない。「すみません、キャンプに行きたいのですが、防災...
「気分は下剋上 巻き込まれ騒動」【完】

「気分は下剋上 巻き込まれ騒動」83

 仕事とプライベートはきっちりと分けたいと祐樹は考えていて特に最愛の人との愛の交歓のときはプライベートの中のプライベートだ。だから医学用語を使わずに二人にだけ分かる行為の言葉を使うのはある意味当然だと思っている。「実は、二...
Uncategorized

気分は下剋上 巻き込まれ騒動 81(18禁)

※このお話には大人向けの描写(R-18相当)が含まれます。年齢に達していない方の閲覧はご遠慮ください。  森技官の右手がゆっくりと呉先生のスラックスの前へと降りていくことで、均衡は崩れた。指先は、明らかにそこに熱を灯...
タイトルとURLをコピーしました