創作BL

maki

「気分は下剋上 巻き込まれ騒動」83

 仕事とプライベートはきっちりと分けたいと祐樹は考えていて特に最愛の人との愛の交歓のときはプライベートの中のプライベートだ。だから医学用語を使わずに二人にだけ分かる行為の言葉を使うのはある意味当然だと思っている。「実は、二...
maki

「気分は下剋上 巻き込まれ騒動」82

 誰も言葉を発しない時間がゆっくりと流れていく。 森技官は、まるで幕末の「鳥羽伏見の戦い」で誰も見たことのない天皇の象徴の「錦の御旗」を掲げて幕府軍を朝敵に仕立て、戦意を喪失させた岩倉具視のような顔をしていた。しかし、あち...
yoimiya

「気分は下剋上 叡知な宵宮」 2

「あの日は、京都市内の店が自粛して灯かりを最小限にするのです。炎がより鮮明に見えるようにとの配慮みたいですが。だから、この前の屋上・・の艶っぽさを追求するなら」 屋上で色香だけをまとっていた肢体――と続けたかったが...
「気分は下剋上 知らぬふりの距離」

「気分は下剋上 知らぬふりの距離」2

 最愛の人の目をじっと見つめていた黒木准教授も、おそらく彼の意向を察したのだろう。満足そうに大きく頷いている。「私も日本酒がいただけるお店でしたら……喜んでお供します」 黒木准教授まで参加を表明したものだから医局は...
maki

気分は下剋上 巻き込まれ騒動 81(18禁)

※このお話には大人向けの描写(R-18相当)が含まれます。年齢に達していない方の閲覧はご遠慮ください。  森技官の右手がゆっくりと呉先生のスラックスの前へと降りていくことで、均衡は崩れた。指先は、明らかにそこに熱を灯...
「気分は下剋上」叡知な宵宮【完】

「気分は下剋上 叡知の宵宮」1

「祐樹、あれはどこにお供えする物なのだろう?そして、なぜ茄子なすと胡瓜がセットになって売っているのだ?」 服を買うためにデートがてら訪れた百貨店の食料品売り場で最愛の人が不思議そうに首を傾げている。「ああ、あれです...
「気分は下剋上 知らぬふりの距離」

「気分は下剋上 知らぬふりの距離」1

「お疲れ様です」 祐樹が医局のドアをスライドさせると、最愛の人の姿がまず目に飛び込んできた。目の前にいるわけでも、そして、あの澄んだ綺麗な目を祐樹に向けているわけでもないにも関わらず。 定時上がりの医師はそろそろ帰...
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気分は下剋上 叡知な一日 最終話(18禁)

※このお話には大人向けの描写(R-18相当)が含まれます。年齢に達していない方の閲覧はご遠慮ください。  深すぎる悦楽の深淵に揺蕩たゆたう最愛の人の肢体を、祐樹は余すところなく目に焼き付けようと、なか...
maki

気分は下剋上 巻き込まれ騒動 80

「いや、このアングルは良いのですが、表情が少し強張っているのではないかと思うのですが……?私の恋人は、もっと柔らかい笑顔で笑うのです」 祐樹達が撮ったスマホの写真、これで四回目のダメ出しだ。すでに諦念の悟りの境地に至ったつ...
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気分は下剋上 叡知な一日 34(18禁)

※このお話には大人向けの描写(R-18相当)が含まれます。年齢に達していない方の閲覧はご遠慮ください。  最愛の人の紅に染まって燐光りんこうを発しているような肢体が強張った。祐樹も二つの胸の尖りを二本の指で強く捻った...
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