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気分は下剋上 叡知な宵宮 | ページ 2 | 腐女子の小説部屋 新館
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気分は下剋上 叡知な宵宮

「気分は下剋上」叡知な宵宮

「気分は下剋上 叡知な宵宮」11

 またこの人はと…愛しさ八割、呆れ二割で端整な横顔を見た。「貴方に似ているからですよ」 祐樹は何度か告げたことはあったが、卓越した記憶力の持ち主でも、彼自身については無頓着な人だ。祐樹が「好みのストライクど真ん中です」と言...
yoimiya

「気分は下剋上 叡知な宵宮」12

 なにしろあのキャラは睫毛の量も人間離れしていたし、瞳だってサファイアよりも綺麗だ。小児科の看護師が用意した付け睫毛やカラーコンタクトは恐怖でしかなかった。いうまでもなく外科医は目が命だし、ずっと裸眼の祐樹はコンタクトレン...
yoimiya

「気分は下剋上 叡知な宵宮」13

「それは本当に良かったですね。私はこのラスボス、自分が攻撃されたときに、加害者である主人公たちのリーダーの『妻と娘は承知の上だったのか?』と考える点が妙に現実的で、むしろ小物感がにじみ出ていた気がします。あんなのが実際に居...
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「気分は下剋上 叡知な宵宮」14

 この全国的にも有名なお祭りは老若男女でごった返しているが、さすがにいい年をした男性二人というのは人目につく。 ちなみに長岡先生から譲り受けた、祭りを全て見渡せて花火を楽しめる扇型の部屋は一般客ではなくてホテルがV...
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「気分は下剋上 叡知な宵宮」15

「このたこ焼き、半分こにしませんか?」 さっきの串カツと、それから無料で添えられたキャベツも思いっきり食べた。最愛の人に「大阪人でもないのに、食べ放題とか無料という言葉に弱いのだな」と切れ長の目に月光のような笑みを...
yoimiya

「気分は下剋上 叡知な宵宮」16

「それが……たこ焼きは、表面は冷えていても中は熱々だということが多いです。救急救命室の凪の時間に久米先生が何度口の中に火傷を負ったか。それに懲りたらしく、たこ焼きではなくてお好み焼きにシフトしましたよ……」 大学病...
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「気分は下剋上 叡知な宵宮」17

「どちらかというと、いちご飴ですね。愛らしい一口サイズですし――」 唇を薄紅色の耳朶に寄せた。「ホテルでの愛の交歓のあとは喉が渇くでしょう?その時に手軽に召し上がれるのは、いちご飴ではないでしょうか?」 色香の他に...
yoimiya

「気分は下剋上 叡知な宵宮」18

 「鬼退治アニメ」の「黄色い少年」ならぬ「青年」の浴衣を着付けたことなどなかったかのように、最愛の人は満開の薄紅色の薔薇のような笑みを浮かべ、弾む足取りでいちご飴の屋台に向かっている。「祐樹、よく考えたのだが、りん...
yoimiya

「気分は下剋上 叡知な宵宮」19

 ただ、一度ホテルに入ったら、扇型の部屋に行って、愛の交歓になだれこむのは必至だ。花火が上がる時間までこの屋台と、人々の喧騒、そしてソースや油、そしてりんご飴の甘い香りが混ざった熱気のある空気を楽しみたい。「ブラッ...
yoimiya

「気分は下剋上 叡知な宵宮」20

「祐樹、気になったのは?」 最愛の人はすぐそばにあった屋台へと下駄の音も軽やかに足を動かしている。「祐樹、この銘柄がお気に入りだったよな?」 お揃いのブラックコーヒーの一つを渡してくれた。指先がかすかに触れ合い、薄...
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