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気分は下剋上 巻き込まれ騒動 | ページ 2 | 腐女子の小説部屋 新館
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気分は下剋上 巻き込まれ騒動

maki

「気分は下剋上 巻き込まれ騒動」85

 今の祐樹に出来ることは、精神科の医局の情報を清水研修医から聞き出して、森技官が帰ってきた時に補足情報を引き出す程度だ。『ああ、あの二人ですか。患者さんではなくて、老害の顔色をうかがっているだけです。老害が『カラス...
maki

「気分は下剋上 巻き込まれ騒動」86

「え?ウーバーイーツに暗証番号が必要なのですか?アプリで見ていらっしゃいますよね?そこに書いてあるのではないでしょうか?」 どうやら配達員と鉢合わせしたに違いない。森技官はマンションの一階まで帰ってきたのだろう。「え?森技...
maki

「気分は下剋上 巻き込まれ騒動」87

「なるほど、恐怖政治ですか?医局員を締め上げれば締め上げるほど反発は大きくなるのです。田中先生、梶原先生と早急に知り合いにならなければなりませんね。また、清水研修医は腹も据わっていそうな人ですので、一度お会いしたいです」 ...
maki

「気分は下剋上 巻き込まれ騒動」88

 森技官は病院の不祥事を監督する立場なので色々な事例を見てきたはずだが、所詮は他人事ひとごとなのだろう。最愛の人も描いたように綺麗な眉を寄せている。「それは病院全体のマイナスイメージですから、最終手段としてやむを得ない時に...
maki

「気分は下剋上 巻き込まれ騒動」89

「そんなことではないです。厚労省の官僚さまがどうしてもとおっしゃっていまして。機嫌を取っておくときっと優遇されますよ」 スマホ越しでも北教授が喜ぶ気配を感じた。森技官は広い肩を仕方なさそうに竦めて藤宮技官に指示を出している...
maki

「気分は下剋上 巻き込まれ騒動」90

 8050問題について祐樹はそこまで深く考えてはいなかったのは、専門が異なるせいだろうか?「なるほど、出来るなら森技官について行って、精神科医として意見を具申したら如何ですか?藤宮さんがあれほど取り乱した声をしていたという...
maki

「気分は下剋上 巻き込まれ騒動」91

 祐樹は今、救急救命室がどんな状況なのか当然把握できていない。最悪の場合、血が床一面を覆い、臓器と血の臭いで野戦病院さながらの状況も充分あり得る。 森技官はそのどちらも生理的に無理で、かつて最愛の人と訪れた城下町では珍しい...
maki

「気分は下剋上 巻き込まれ騒動」92

「ちっ!あの永遠の子供の、ワガママ爺さん!ま、いいわ。どうせ暇だし。どこに打つの?もちろん、田中先生が担当するのよね?」 舌打ちのあとで、テキパキと聞いてきた。最愛の人はツバメのように身をひるがえして車に戻った。森技官と呉...
maki

「気分は下剋上 巻き込まれ騒動」93

「終わりました」 祐樹にとってこの程度のことは、朝飯前だ。呉先生は森技官の顔を心配そうに一瞥し、頭の中で祐樹の動作を反復しているような真剣な表情を浮かべている。「田中先生、本当にありがとうございます。杉田師長ですよね?この...
maki

「気分は下剋上 巻き込まれ騒動」94

「他でもない貴方にそう言っていただけて、本当に嬉しいです」 最愛の人の、誇らしく頼もしそうな眼差しと視線が交わる。その一瞬に、言葉よりも深いものが伝わった気がした。 エレベーターに乗り込むと、森技官がヤクでもキメているよう...
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