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「気分は下剋上 秋の愉しみ」2025 | ページ 2 | 腐女子の小説部屋 新館
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「気分は下剋上 秋の愉しみ」2025

aki

「気分は下剋上 ○○の秋」11

「白の鉢巻か……。一応干瓢かんぴょうも考えたのだけれども、真っ白にはならなかったので諦めた。他に白くて巻くことが出来る食材はあるだろうか?」 最愛の人が作ってくれる最高に美味しいお節料理の昆布巻きにも干瓢が使われているが茶...
aki

「気分は下剋上 ○○の秋」12

「神戸の六甲山にドライブに行ったときもイノシシを見ましたよね。うり坊は小さくて可愛かったですが、成体は……」 最愛の人も描いたように綺麗な眉を寄せている。祐樹の言いたいことを即座に推察したのだろう。祐樹と同じ、いやそれ以上の頭脳を...
aki

「気分は下剋上 ○○の秋」13

「八木様のために先祖代々山を守ってる、八木と言います」 ご年配の男性は年季の入った帽子を脱いで挨拶してくれた。「初めまして。京都大学付属病院の香川と申します」 最愛の人は怜悧な口調とほのかな笑みで自己紹介をしている。「初め...
aki

「気分は下剋上 ○○の秋」14

「この山の中で、しめじが食べられるのですか?」 栗拾いがこのデートの目的だったが、栗に毒はないので、シゲさんがいるうちに、きのこを見分けてもらって食べるほうが優先順位も高いような気がした。「すみません。まだ食べていいしめじ...
aki

「気分は下剋上 ○○の秋」15

 ついさっき祐樹のカゴの中を見て最愛の人が少しだけ笑ったのも、シゲさんの解説を熱心に聞いて、毒のあるきのこだと分かったからに違いない。「山には慣れています」と豪語してきた手前恥ずかしかったが、最愛の人が満開の花のように笑っ...
aki

「気分は下剋上 ○○の秋」16

「この辺りに自然じねん薯じょもありますよね?それを近日中に掘りに来たいのです。もちろん、八木さんの許可は取ります。私達ではどこに埋まっているのか分かりません。シゲさんが目印をつけて下さることは可能でしょうか?」 祐樹はシゲ...
◯◯の秋 2025【完】

「気分は下剋上 ○○の秋」17

 そこまで親切にしてくれるのは八木「様」に代々仕える家だからだろう。そういう家がまだ残っているのは京都という土地柄なのか、それ以外でも旧家では珍しくないのかまでは祐樹も知らない。天皇家御用達と書かれている有名な「虎屋」とい...
aki

「気分は下剋上 ○○の秋」18

「奇跡的に落ち葉が溜まっていたところに落ちたのです。その家の人が慌てて病院に連れていってくれましたが、何の異常もありませんでした。そして、お詫びにと柿を山ほどもらいましたね。しかし、当たり前ですが、母にはこっぴどく叱られました。栗...
aki

「気分は下剋上 ○○の秋」19

「いえ、先ほどのよりもイガの開き具合がイマイチですので、これを使いましょう」 山道に落ちていた枝を拾い強度を確かめた。「そうなのか?そういえば中の実が見える割合が少ないような気がする」 最愛の人は熱心な学生のように祐樹を見上げてい...
aki

「気分は下剋上 ○○の秋」20

「祐樹!私も草むらの中に落ちているイガを見分けられるようになった!あれだろう」 彼の弾む声がし、軍手をはめた指で指し示す方向を見ると、祐樹でも見逃してしまいそうな、緑色の部分が多いイガが落ちていた。あの大きなイガの中には大...
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