「気分は下剋上 姫はじめ 2026」中(18禁)

短編
📖 初めて読む方へ: 登場人物相関図はこちら
This entry is part 13 of 18 in the series 下剋上SP

「もしかしなくても、下着は着けていないのですか?」
 そういえば最愛の人から、姫はじめや昆布巻きといった単語を聞いたことがない。どこでそんな彼には似つかわしくない言葉を仕入れたのだろうか?
「早く祐樹に抱かれたくて。それに全裸で愛し合うのも、とても良いのだけれども、遊女さんがお正月に馴染み客と束の間の情事を交わした、という内容の本を読んで試してみたくなった……。二日が姫はじめだというのは、もしかして吉原遊郭と関係があるのかもしれないな。遊郭も元旦は休みだと読んだ」最愛の人の海外の知人は日本文化に興味津々な人が多い。だからこそ、遊郭について書かれた本を読んだのだろう。
「そうかもしれないですね。詳しいことは分からないのですが。白桃のような場所を撫でていると何だか痴漢をしているようないけない気持ちになってしまいます」
 「だからこそ旅館に帰って、ゆっくりプレ姫はじめをしよう」と言外に告げたつもりだったが、最愛の人は不思議そうな光を双眸に宿している。
「祐樹は痴漢をしたことがあるのか?」
 生粋の大阪人ならボケとツッコミの漫才だと解釈できるが、最愛の人の場合本気なので始末に負えない。そういう点も含めて大好きだが。
「高校時代は通学時間に運行する電車が二本しかなかったのです。痴漢したら通報で即座に捕まりますよ。それに若気の至りで高校にバレないような悪さはしましたが、一応優等生でしたし、そんな人生に関わるような悪いことは全くしていません」
 最愛の人は、生まれたての朝日よりも綺麗に微笑んだ。
「客室に帰ったら、目指せ!昆布巻きですね。帯は解かないで肝心な場所を露出して愛し合いましょう」
 最愛の人は朝日に照り映える紅薔薇の水滴のような笑みを浮かべた。
「それと、祐樹が見たがっていた薄絹のシフォンも持ってきた。プレ姫はじめは着物でするとして、姫はじめはそちらで愉しんでくれたら嬉しいな……」
 それは最高のお正月になりそうだ。
「初日の出を見ながらキスを交わすとその一年はとても幸せになるらしいですよ」
 指を付け根まで絡めたまま啄むようなキスを交わした。今年初めての日の光に照らされたキスは心と頭が解けていくような気がした。
「聡、その柱に手をついてください」
 客室に帰った二人はキスを交わしたのちに祐樹の取って置きの甘く掠れた声で促した。初日の出を見ながらのキスはピリオドを意味し今のキスは始まりを意味している。
「初日の出は綺麗でしたが気温が低いのが難点ですね。手だってこんなに冷たいのですから……。唇は接吻で温かくなりましたが」
 細く長い手を一つにまとめて祐樹の手で温めた。
「大丈夫。これから祐樹に抱かれるだろう。そうなれば直ぐに温まる」
 健気で淫らな言葉を紡ぐ最愛の人が愛おしい。紺色の着物の裾をはだけて薄紅色の双丘を露わにした。えりも思いっきり開けて、何かで見た花魁よりも露出を高めた。祐樹の記憶にある花魁は胸のふくらみは見えていたが乳首はさすがに隠していたが、薄紅色に艶めく最愛の人の胸の尖りはどんな花魁よりも綺麗だ。
「どちらを愛して欲しいですか?」
 肝心な場所だけ薄紅色に艶めく素肌は紺色の着物に映えてこの世のものとは思えないほど綺麗だった。
「胸……触ってほしい……」
 背後から二つの尖りを摘まんで強く回す。
「あ……祐樹……もっと強く捩じって欲しっ」
 汗の雫が滴り落ちて薄紅色の素肌が先ほどよりも艶めいている。
「祐樹、私の花園の中も……祐樹を欲しがって伸縮している……」
 いつもよりもペースが速いような気がするがそれだけ欲しがっていたのだろう。愛の交歓のときは積極的な人だが、下着をつけていないということはその時から欲しがっていたのだろうから。胸のルビーを転がしていた指を名残惜しく離し、双丘の狭間を探った。しどけなく開いた花園の門は嬉々として祐樹の指を迎え入れてくれる。熱く濡れたベルベッドが祐樹の指を奥へと誘ってくれるのも最高だった。
「あ……っ、祐樹……そこっ」
 花園の中の比較的浅いところに、彼の弱い場所がある。
「もっと太く熱い物で突いたほうが良いですか?」
 最愛の人は返事の代わりに薄紅色の足を肩幅の広さに広げてくれた。
「挿れますよ。舌を噛まないように注意してくださいね」
 汗を纏った細い首がフラメンゴのような優美さで振られた。
「祐樹…………っ」
 最愛の人の極上の花園の最も敏感な場所を先端部分で突く。何度も何度も角度を変えて、そこに執着していると見せかけて奥処まで挿れた。と、同時に二つの胸のルビーの側面を指で摘まんでぎゅっと捻り親指で先端部分を宥めるように撫でた。
「祐樹……、もっと奥に来て欲し……っ」
 柱に縋っていた最愛の人の手が汗で滑ったのかしなやかに崩れ落ちた。その自重で繋がりが深くなる。繋がった場所からは二人の肌が奏でる淫らで無垢な二重奏が響いている。
「全部の力を抜いていいですよ。聡の体重くらい私が支えます。それとも座った形での愛の交歓を致しますか?そのほうが奥の奥処まで私の愛情と欲情の象徴が届きますよ」
 最愛の人の極上の花園は、いわゆる名器だ。それも祐樹にしか奏でることを許さないもので、祐樹は彼との愛の交歓のときには体位を変えるまでもなく果ててしまうのが常だった。今夜、営みの形を変えるように提案したのは、奥の奥処まで挿れて最愛の人を法悦の極みへと逝って欲しかったからだ。

―――――

体調不良で書くべき小説が大渋滞を引き起こしています。
「知らぬふりの距離」は季節的に急がないので、
「ハロウィン2025」「イルミネーション」を先に書きます。
すみませんがご了承ください。

もしお時間許せば、下のバナーを二つ、ぽちっとしていただけたら嬉しいです。
そのひと手間が、思っている以上に大きな力になります。

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村

小説(BL)ランキング
小説(BL)ランキング

PVアクセスランキング にほんブログ村

PR ここから下は広告です

私が実際に使ってよかったものをピックアップしています

Series Navigation<< 「気分は下剋上 姫はじめ 2026」前「気分は下剋上 姫はじめ 2026」後(18禁) >>

コメント

タイトルとURLをコピーしました