「気分は下剋上 ハロウィン 2025」10‐C(18禁)

「気分は下剋上 ハロウィン2025
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This entry is part 13 of 18 in the series 気分は下剋上ハロウィン2025

【ハロウィン本編とは無関係の恋人時間──川口看護師と別れたあとの時系列です】 ――――――――――

「いいですよ……」
 祐樹は、耳朶を甘く噛みながら指の動きより繊細かつ大胆に動かした。彼の弱い場所は誰よりも知悉している。乳液と水晶の雫が指の動きで淫らな水音を立てているのも気分をより高揚させる。
「はぁ……っ、もうっ」
 紅い大理石のような肢体が硬直したかと思うと小さな穴から真珠の迸りが一瞬だけ宙に舞い、オパールのように煌めいてからシーツの上へと、しとどに撒かれた。
 少し身体を離してその美しい痴態を見ていた祐樹だが、悦楽を少しでも耐えようと薄紅色の指がシーツを掴み、足の指が丸まっているのも素敵だった。もちろんルビーの煌めきを放つ二つのツンと勃った突起も、アカデミック派のブクローが描いた聖母の絵のようだった。詳しくは知らないが、「マリアの処女受胎」の神々しさと希少さを彼が描くとこうなる、いやブクローでも描き切ることは難しいのではないかとも思ってしまう。
「あ……っ、祐樹……達したあとは」
 くたりとした最愛の人の花芯に指を絡めた。
「絶頂を迎えた直後は、より敏感ですよね」
 祐樹は、指で輪っかを作って上下に揺らしながら、唇を可憐に収縮している場所へと近づけた。祐樹の灼熱の楔の蹂躙をまだ受けていない花園は濃い桃色なのも最高に綺麗だ。祐樹の舌を熱く厚いシルクが包み込み、中へと誘ってくれるその感触も最高だった。そしていったんは力を失った場所も祐樹の指で再び硬度を取り戻している。
「ああ……祐樹、舌よりももっと確かなものが欲しっ……祐樹の熱と硬さで、私の身体をいっぱいにして欲しっ……」
 うわ言めいた言葉を紡ぐ最愛の人は祐樹の指が育った花芯をしごく手管に合わせて高く低く響き、寝室に愛の花を咲かせているようだった。
「どの愛の営みの形で繋がりましょうか?前から、それとも背後からがいいですか?」
 最愛の人は祐樹にしかこういう身も世もなく乱れた姿を見せないのは知っていたのに、川口看護師につい嫉妬をしてしまった。完全な祐樹の独り相撲だったわけだが、言葉では謝らなくても――そもそも最愛の人は何故謝られているかも分からない気がする。せめて愛の交歓の丁寧さと心の籠った手管で謝意を表現したい。
「前からが、いいな。祐樹の顔が見えるので」
 彼の足が要を失った華やかな扇のようにパラリと開かれた。その中に身体を進めた。
「この花園の入り口付近のぷっくりとした感触もいいですね……」
 最愛の人の望みは分かっているが、敢えて焦らし先端部分だけで触れ合った。すると催促するように彼の腰と足がベッドから浮き上がり、両足は祐樹の腰に絡んできた。
「今差し上げますね」
 祐樹が腰を進めると待ち焦がれていたのか普段以上に熱く濡れたシルクが妖しく祐樹を包み込み淫らに動いている。その花園の伸縮よりも早く奥処へ到達し、腰を大きく動かした。
「祐樹に、開かれて、貫かれる感じが、たまらない……あ、奥の奥……」
 祐樹の先端部分が熱いゼリー状の場所にすっぽりとはまった。彼の最も敏感な場所だけれども、祐樹にとっても魔性の蠱惑を感じさせてくれる。引き抜いては奥処の奥へと身体を動かすと、最愛の人の唇と、そして二人が繋がった場所から淫らな声と音が響いている。そして祐樹の腹部は最愛の人のオパール色の液体で濡らされ、すっかり硬度の増した彼の花芯が肌に心地いい。
「あ……っ、大きな花火が爆ぜそうで……っ」
 切羽詰まった声が艶やかに濡れている。
「私もです。聡の花園はあまりにも、気持ちよくて最高です」
 最愛の人の浮き上がった足が祐樹の腰にXの形を描き絶頂を待ち構えているようだった。
「あ、祐樹……もうっ」
 ひときわ艶やかな声を上げた最愛の人も白いエキスを放出させていた。
「聡、愛しています」
 祐樹の魂の核ともいえる言葉を紡いで堰を切った。荒い息のままで交わす口づけも天上の美酒のように甘美だった。

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