気分は下剋上 叡知な一日 33(18禁)

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This entry is part 2 of 4 in the series 気分は下剋上 叡知な一日

※このお話には大人向けの描写(R-18相当)が含まれます。年齢に達していない方の閲覧はご遠慮ください。

「愛する聡……、素敵なお誘いありがとうございます。私が脱がすのがいいですか?それともご自分でなさいますか」
 薄紅色の耳朶に甘い毒のような声を注ぎ込むと、しなやかな肢体がわずかに反った。胸の部分からはピーチフィズの甘い香り、そして彼が愛用している柑橘系の香りが、より一層濃くなったような気がした。
「祐樹は……どちらがいいのだ……」
 あくまでも祐樹の意向を尊重してくれる最愛の人の真っすぐな愛情に、つい本音を紡いでしまう。
「聡の、その指で……全部脱いでください。色香のみをまとった聡に、この屋上の風景はよく似あうと思います。まるで……一流のカメラマンが撮ったヌード写真のような淫らで無垢な芸術写真のように……」
 祐樹の意図を察してくれたのか、最愛の人は優雅な仕草で立ち上がり、祐樹との距離を取るように数歩歩いてから一枚ずつ身につけているものを落としていく。なんだか妖精の羽化を見るような艶やかさと無垢さで薄紅色の肢体が露わになっていくのは絶品だった。そして、祐樹が凝視している箇所が、視線の熱さに反応して育ち始めるのも。すっかりちあがった花芯から先走りの水晶の雫が一滴、二滴と夜空に光る流星よりも煌めいて落ちていく様子も最高の眺めだった。祐樹も愛の交歓をする必要最小限の素肌を夜の空気にさらしていった。
 この解放感のある屋上に立つ、最愛の人の肢体は薄紅色の粉をまいたような魅惑にあふれている。育ち切った花芯や、胸の二つのルビーのような尖りを隠そうともせずに佇んでいるのは、祐樹の視線に応えたいという気持ちからだろう。
「そのままゆっくりと回ってください。白桃のような双丘も見せてください」
 薄紅色に上気した怜悧な顔に、眼差しも甘美な艶やかさを宿している。祐樹の言葉に頷いた彼は、バレリーナよりも優雅に、無垢と淫靡が交差するターンを描いた。自宅で交わした愛の交歓の余韻で熟れた白桃のような紅色が際立つ双丘が夜目にも美しく映った。野外での交わりは初めてではないが、高校の屋上を思わせるこの場所は、背徳感に満ちている。そう思うと祐樹の愛情と欲情の象徴がより昂った。
「……聡、給水塔に手をついて、足を広げてください」
 最愛の人が近づくだけで、彼のすっかり熟した花芯の先端には、月の涙のような透明な雫がきらめき、滴り落ちていく。その聖なる淫らさに祐樹の熱も滾っていく。その昂りを迎え入れてくれる門があるだけで男としては幸せなのに、それが最愛の人の極上の花園だと思うと眩暈を覚えるほどの多幸感だ。
 祐樹の要望通り給水塔に手をついて、祐樹の想像以上に足を開いた最愛の人の薄紅色の肢体は、夜風の中でひときわ艶やかだった。朽ちた鋼の冷たさが、その肌の熱と汗の雫を際立たせていた。双丘をそっと割ると、ひっそりと息づくその中心があらわになった。祐樹は、ためらいもなくそこへ指を添え、ゆっくりと沈めていった。普段以上になめらかに入るのは、自宅で交わした愛の行為の余韻がまだ残っているからだろう。
「……っ、祐樹……、もう大丈夫なので……、早く……っ、欲し……っ」
 祐樹の楔を待ち望む声は、子供のような無垢な熱と、大人の色香が滴っている。
「聡、愛しています……」
 祐樹の魂の中心にある、その言葉を告げ、しどけなく開いた花園の奥へとゆっくり進めながら、両腕を回して尖った胸を包み込み、親指で転がすように撫でた。熱を孕んだシルクのような花壁が、祐樹の楔を包み込み、そしてさらに奥へと引き込もうとする。まるで、欲望の核そのものに触れようとするかのような、むさぼるような動き――それが、たまらなく良かった。
「ゆう…っ、祐樹……っ、とても……」
 艶めいた声がそっと零れる。祐樹の動きに従って高く低くなるのも最高にそそる。全てを吞み込んだ証のように、濡れた肌と肌が押し合ってやわらかな音を奏でた。
「あ……っ……、とても……感じる……」
 最愛の人の極上の花園は、無垢な顔をしながら、官能の魔性を孕んでいる。長く触れていれば、それだけで昇り詰めてしまいそうになる。逃れようとする腰に、名残を惜しむようなシルクの感触が絡みつき、祐樹を引き戻す。
「どちらがより感じるのですか?この胸の尖りと……」
 親指と人差し指で尖りをきゅっと摘まんだら、反った背中が祐樹の胸へと当たった。
「それとも……」
 腰を花園の奥へと沈み込ませた。
「どちらも……っ!頭の中で……っ、花火が……爆ぜているようで……」
 慎ましやかな声の奥に、滾るような熱が確かに宿っていた。
「私も、そろそろ……」
 最愛の人の腰が、緩やかに揺れて、祐樹の身体にぴたりと吸いつく。息を呑むほどの淫靡さに、祐樹の内側で、抑えていたものが今にも決壊しそうになる。
「あ……っ、祐樹……」
 最愛の人の声も幸福な断末魔のような響きを孕んでいる。

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コメント

  1. 教授大好き♡ より:

    みかさん、こんばんは(*゚∀゚*)
    やっぱり、耽美ですね\(//∇//)\\(//∇//)\

    激しく愛し合ってるのが目に浮かんで\(//∇//)\

    教授の姿を屋上の隅っこで見てる気分♡

    『巻き込まれ』ではあんなに淡々としているのに、ギャップ萌えです\(//∇//)\

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