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「気分は下剋上 寒い冬の一幕」後

寒い夜に、屋台のおでんの話を。 静かな夜更けに、二話まとめて公開しています。  二人が腰かけている椅子は何と年季の入った瓶ビールキャリアをさかさまにしてその上に手作りっぽい座布団が敷いてあるだけのものだ。...
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「気分は下剋上 寒い夜の一幕」前

寒い夜に、屋台のおでんの話を。 静かな夜更けに、二話まとめて公開しています。 「祐樹、お願いがあるのだけれども」 朝食を食べ終わって、お代わりのコーヒーをトレーに載せた最愛の人が怜悧な声にわずかな弾みを含...
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「気分は下剋上 七草がゆ 2026」一話完結

「ただいま帰りました」 きっと最愛の人はベッドの中で眠っているだろうとそっと玄関を開けてうがいとアルコールで手指消毒を済ませた。極力音を立てないように歯磨きをして、パジャマに着替えて寝室に入った。ちなみにシャワーは救急救命室で済ま...
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「気分は下剋上 姫はじめ 2026」後(18禁)

「祐樹……っ、向き合って座るのが、いいな。あっ……悦い……っ」 最愛の人が腰を動かし、その動きが彼の最も敏感な核に触れたのだろう。乱れた紺色の着物から露出した紅色の肢体が、白魚のように艶やかに躍った。その綺麗な弧を描く仕草に合わせ...
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「気分は下剋上 今年限りのもの」後編

「あの照明にも電気代がかかるだろう?『経費の無駄遣いだ!』と真殿教授は判断したというのが建て前だ。本音は並川教授を思い出す物など見たくないということだそうだ。だから今年限りであの電飾は撤去される。個人的には教授会でよく会話...
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「気分は下剋上 今年限りのもの」中編

「そうか。野戦病院みたいな修羅場ではなくて本当によかったな。疲れているのならこのまま帰宅して暖かい寝室で眠りたいだろう?」 最愛の人が気遣うように首を傾げ、祐樹を見上げた。マフラーにくるまった細い首が、夜目にも際立つ白さだった。「...
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「気分は下剋上 今年限りのもの」前編

「祐樹、救急救命室の勤務明けの午前三時に病院の職員専用の門に迎えに行ってもいいか?」 最愛の人が作ってくれたふわふわのフレンチトーストを食べていた祐樹は、予想外の「お誘い」に驚いた。彼は朝食に相応しくポタージュスープをカッ...
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「気分は下剋上」SP 執務室でコーヒーを 後編

「私が流しそうめんみたいに、恋人に流されてしまったら、今頃私は東京のどこかの病院勤務か、下手したらどこかのタワマンで同居人の帰りを待つだけの存在になってしまいかねなかったのです。『オレはそういうの絶対に嫌だ!』と何度も釘を刺してい...
短編

「気分は下剋上」SP 執務室でコーヒーを 前編

 夏輝の父・有瀬さんの手術の予定が決まったことを祐樹が夏輝に告げると、細い肩から重い荷物を下ろしたような表情でほのかに笑った。「ありがとうございます。執刀予定の香川教授にもお礼を言いたいんですけど、きっとご迷惑でしょうね……」 夏輝はそう...
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「気分は下剋上 BD・SP」おまけ後編・下

「ゆ…田中先生、呼び立ててしまって済まない。アッシュベリー先生から『田中先生と一緒に味わってください』というカードと共にこれが届いた」 執務室に入ると、最愛の人の笑顔が心を、そして、ミントグリーンのワイシャツと緑色と白のストライプ...
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