- 「気分は下剋上 叡知の宵宮」1
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- 「気分は下剋上 叡知な宵宮」29(18禁)
- 「気分は下剋上 叡知な宵宮」30(18禁)
- 「気分は下剋上 叡知な宵宮」31(18禁)
- 「気分は下剋上 叡知な宵宮」32(18禁)
【18歳未満の方は閲覧できません】
この作品には、性行為や身体的接触などを含む成人向け描写が含まれています。
18歳未満の方、またはこのような内容に不快感を覚える方は閲覧をご遠慮ください。
作品内の描写・登場人物・設定はすべてフィクションであり、実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。
「ゆ……っ、祐樹……、先ほどの……っ、開かれて……っ、祐樹を迎え入れるのも……っ、最高に……っ、悦かったが…、こうして、私が……っ、自発的に、祐樹の、熱さと……っ、硬さを……身体の中で……っ感じられるのも……っ、とても幸せだ……っ」
シーツの波を背に、祐樹は仰向けに身を横たえている。その腰の上では、最愛の人が背筋をピンと伸ばしたりしなやかに反ったりして淫らなダンスを披露してくれている。
彼の肢体の背後には、二面の大きなガラス窓が広がり、それぞれ色も形も異なる花火が、夜空に絢爛たる火の花を咲かせていた。最愛の人の甘く寄せられた眉、紅色に染まった唇は、悦楽の余韻にわずかに開き、その端を伝う透明な雫が、花火の赤を受けてルビーのような輝きを帯びている。ツンと尖った胸も、鎖骨のくぼみも壮絶な色香を纏いながら、祐樹の視線を離さなかった。最愛の人の極上の花壁は、濡れたベルベッドのような熱と柔らかさで祐樹を深く包み込み、甘やかに奥へと誘う動きを繰り返していた。
「聡……もっと大胆に動いてください。腰をね、円を描くように……」
蠱惑的な煌めきを放つ胸の二つのルビーを指で押すと背筋が淫らで気高い太刀魚のように反った。
「ゆ……祐樹……っ、こうか?」
若干細い腰がゆうるりと円を描いている。その繋がった場所から響く、濡れた音が花火の轟きすら凌ぐほどの艶やかさで祐樹の鼓膜を震わせる。彼が腰を動かすたび、その音は祐樹の理性を溶かしていくようだった。思わず腰を思いきり打ち上げると、二人だけの深い奥に祐樹の先端が触れた。まるで甘い蜜で満たされたゼリーのような柔らかな場所にぴたりとはまり込み、最愛の人の声が、ひときわ高く跳ねた。
「あ……っ、祐樹……っ、もう……っ」
最愛の人の嬌声もどこか苦しげだ。きっと必死に真珠の放埓をせき止めているのだろう。彼の両手を指の付け根まで深く絡ませた。
「私もです。一緒に……」
不意に二面のガラスからナイヤガラの滝のような白い花火が弾けた。同時に祐樹の腹部に真珠の熱い飛沫が放たれたのを感じて、祐樹も堪えていた熱を最愛の人の奥の奥へと放った。
「――聡、今夜もとても素敵でした。あのナイヤガラの滝のような花火が今回のクライマックスでしょうかね。最も派手な趣向だったかと思います」
祐樹の身体の上に横たわる最愛の人が、辛いだろうと身体を離そうとした。
「祐樹……私も、とても感じた……。もう少し愛する祐樹と繋がっていたいな……。これはわがままだろうか……?」
愛の交歓の後の匂いやかに香る肢体と艶やかな笑みは外の花火よりもはるかに魅惑に富んでいた。
「いえ、わがままではないと思います。ただ、聡の、私だけに許された花園の中は、あまりにも蠱惑に満ちているので、ついうっかり三度目のお願いをする可能性が高いです……。聡がそれでよければ喜んで……」
最愛の人は花よりも紅く美しい笑みを浮かべていた。
「祐樹が望むなら、何度でも……」
紅色の唇が祐樹の唇に重ねられた。舌でノックをされて口を開くと、上顎のざらつきに舌が押し当てられるたび、その微細な刺激が神経をくすぐり、背筋の奥まで悦楽が走った。最愛の人が三度目を望んでいるのか、それとも単に祐樹との交歓後の戯れを楽しんでいるかまでは分からない。お返しとばかりに硬く尖ったルビーを五本の指で転がした。
「ん……っ」
舌が上顎から外れたのを見計らい、祐樹の舌を尖らせて最愛の人の舌の裏をつついた。身体を奥の奥までつなぎ合わせたまま、唇と舌で愛の交歓の後の戯れをするのも、性欲だけでなく他の欲も満たされていくような気がした。そしてその二人を祝福するかのように白銀色の花火が目の前で弾けていた。
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