「気分は下剋上 ハロウィン 2025」10-B(18禁)

「気分は下剋上 ハロウィン2025
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This entry is part 12 of 18 in the series 気分は下剋上ハロウィン2025

【ハロウィン本編とは無関係の恋人時間──川口看護師と別れたあとの時系列です】

「ベッドがいいな。なにしろ祐樹に愛されやすいし動きやすいので……。今夜は十分に時間があるので、存分に愛してくれるのだろう?」
 無垢な声にさえ濃い色香がふわりと立ち上る気がして、頭が沸騰しそうな気がした。
「愛する聡、ここも期待でこんなに勃ち上がって雫を零していますね……」
 ベッドまで指を絡め、そして啄むようなキスを交わして歩いた。それだけで花芯のような場所はすでに育ち切って先端からは水晶の雫がとめどなく溢れ出ている。祐樹の前ではこんなにも悦楽に弱い肢体だ。しかし、彼の場合「祐樹だから」という点がトリガーになる。先ほど浴室で彼が切実な口調で言っていたように、祐樹が何らかの事情で愛の交歓が出来なくなったら、本当に快楽の追求は遮断しそうな気がする。彼は祐樹が初めての人というわけではない。アメリカ時代に一生帰国しないと思っていたときに「祐樹に似た」アメリカ育ちの日系人と一度だけベッドを共にしたと聞いている。
 祐樹は特に「初めて」にはこだわらないし、経験人数という点では祐樹のほうが圧倒的に多いので言う資格はないとも思っていた。そのアメリカ人は「また逢おう」とは言ってはいたが、男なら誰でも虜になるはずの極上の花園については一言も触れなかったという。言うまでもなくアメリカ人のほうが大袈裟に褒める国民性だ。
 だから、祐樹と関係を持つようになってから淫らかつ華麗に花園が開花したに違いない。二人の初めての夜と比較しても徐々に開花する花のように彼の花園の動きも精緻になっていったのは祐樹だけが知っている。その逆もしかりで、深海で目を失う魚のように花園は枯れてしまう――そんな確信めいた思いが祐樹にはあった。とはいえ、祐樹は一生をかけてこの人だけを愛していくと決めているので、これからもずっと愛の交歓はするだろう。その誓いの意味も込めてキスを交わしながらベッドへと倒れ込んだ。
「二つの胸のルビーが愛らしすぎて、愛おしすぎて……」
 最愛の人のすぐ横に身を横たえた祐樹は、右手の人差し指でごく狭い先端部分を強く叩いた。それだけでも白いシーツの上に身を委ねた最愛の人の背筋が金魚のように跳ねた。
「この香り、お好きでしたよね?」
 サイドテーブルから白い乳液を取り出した。二人が初めて結ばれた夜のリッツカールトン大阪に置いてあった乳液で、今はホテルにはおいていない。だから製造元を探して購入している。それを手のひらにたっぷりと落として彼の紅色の顔の周りに近づけると最愛の人の頬が、ミルクに落とした深紅の薔薇の花びらのような色に染まっていった。二つの胸のピンと勃った愛らしくも蠱惑的な場所には右手の親指と中指で強く摘まんでぎゅっと捻り、人差し指で先端を宥めるように円を描く。そしてもう片方は側面を前歯で挟んでそそり立たせ、先端は舌で宥めるように愛した。
「あ……っ、祐樹、とてもっ……」
 滴るような色香を含んだ小さな嬌声が耳に心地いい。彼の双丘を割って先ほどは固い蕾のようだった場所を乳液を纏った指で撫でると可憐な動きで祐樹の指を中に誘ってくれる。門の円環もぷくりと盛り上がっているのも、祐樹を一途に求める気持ちが肢体を変化させているのだろう。
「あ、祐樹。とても感じる……っ」
 ツプリと指を花園の門から中へと挿れたら最愛の人の下半身がベッドから浮き上がった。紅色の綺麗な魚が華麗に跳ねたようでとても綺麗だった。そして彼はすかり育ち切って蜜を零している花芯を祐樹の指の動きに合わせて祐樹の身体に押し付けようと腰が動いているのも愛欲を求める気持ちからだろう。焦らしたほうが深い悦楽を得るのは知っていたので、とめどなく水晶の雫を溢れさせている花芯からは距離を取って、花園の中の凝った場所を指で押した。同時に人差し指と舌でも胸の尖りを強く押す。
「ゆうき、祐樹っ……、腰が燃え上がりそうに熱い。あっ……もう……ダメ。悦楽の大波が……」
 純白のシーツに紅い肢体がヒクヒクと跳ねた。ただ花芯は勃ってはいるものの、真珠の飛沫はばら撒いていない。乾いた絶頂の大波が最愛の人の脳を襲っているのだろう。彼の肢体の動きで、勃ったままの花芯から大粒の水晶の雫がベッドの上にポタリポタリと落ちていくのも最高の眺めだった。その花芯を捧げ持った祐樹は、二つの果実を一つに握り込んで柔らかく刺激したのち、果実から花園の門の間――その「ごく狭い場所を、乳液を纏った指で撫でた。ここも彼の弱い場所の一つだ。
「祐樹……祐樹……っ」
 閉じられなくなった紅色の唇の端から銀色の小さな川ができてているのも最高だ。すっかり育ち切り、随喜の涙を零す花芯を、根元から先端まで慈しむように愛した。
「あ、祐樹、それは……、出てしまう」
 慌てた天使のような声がした。

―――

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